ガチャ
基本は無料で遊べて、欲しいものは偶然でしか手に入らない。日本で育ったこの課金の型は、光も影も大きなものでした。2012年、複数を揃えさせる形(コンプガチャ)が景品表示法に触れると消費者庁が判断し、大手が一斉に取り下げます。実はこのとき使われたのは、1977年に子ども向けの野球カードの商法を想定して作られた告示でした。35年後の画面の中の商いを、その古い文章が捕まえたのです。そして日本のこの規制は、欧米がルートボックスを問題にしはじめる2018年より6年早い。ただし当たる確率の表示を法律で義務づけたのは韓国が先で(2024年施行)、元祖の日本はいまも業界の自主規制のままです。輸入した側が、制度で元祖を追い越しました。
神話の訂正
ガチャは2009年の『怪盗ロワイヤル』から始まった
そのタイトルが型を広めたのは確かですが、発明したわけではありません。2007年ごろにはすでにアバターのくじ引き課金があったとされ(公式の一次資料には届いていません)、アイテム課金そのものの源流は2000年代前半の韓国のオンラインゲームにあるという見方もあります。この地図は「起点は2007年ごろ」と幅を持たせて書きます。