株式会社
1602年3月20日、オランダ国家議会がVOCに21年間の貿易独占を認めました。同じ年の夏に募った出資には1,143人が集まり、376万ギルダー。出資額に上限も下限もなく、名簿には日給0.5ギルダーの女中が100ギルダーを出した記録まで残っています。当初は10年で清算して返すはずでしたが、1612年の満期に清算されないまま——資本はそのまま居座り、恒久資本になりました。設計されたというより、そうなってしまったのです。そして負の面も書きます。1621年、総督クーンはナツメグの独占のためバンダ諸島を攻めました。人口およそ15,000人のうち死者2,500〜2,800人、約1,700人が奴隷として連れ去られ、研究者の推計では島の人々の9割が死ぬか、奴隷にされるか、追われるかしています。その部隊には日本人の傭兵が約100人加わっていました。この地図は日本の水脈を厚く描きますが、厚く描くとは、こういう行も書くということです。
神話の訂正
株式会社は1602年のオランダ東インド会社が発明した
譲渡できる持分を持つ法人は、350年ほど前のトゥールーズにありました。バザクル製粉会社は1250年ごろにはすでに96株を分け合い、その持分が売買されていたと研究されています(Yale School of Management)。VOCが本当に新しかったのは「株式会社」そのものではなく、常設の取引所とセットで動く公開株式会社という仕組みのほうでした。