成果で払う
ソフトの値段は長いあいだ「席の数」で決まってきました。何人が使うか、です。ところがAIが仕事そのものを引き受けはじめると、席を数える意味が薄くなります。二〇二三年、Intercomは問い合わせの「解決一件あたり〇.九九ドル」で売りはじめました。二〇二四年十月にはSalesforceが「会話一件あたり二ドル」を出し、そして——ここが正直で面白いところですが——「会話」の数え方が曖昧だという声を受けて、一年足らずで作り直しています(二〇二五年五月、一アクション〇.一ドルへ)。値づけの新しい形は、一度では決まりませんでした。この地図は、この型をひとつの長い川の河口だと見ています。一九二三年、クロード・ホプキンスは「広告は反応を数えられなければならない」と書きました。一九九八年、ビル・グロスは「クリックされたときだけ払う」を作りました。そして二〇二三年、「解決したときだけ払う」が来ています。反応にだけ払う、という百年の願いが、ソフトウェアそのものに届いた——ただし、この見立てを語っている文献は見つかりませんでした。地図の私見として、細い線を引いています。難しさも同じ形で残っています。「解決した」と誰が決めるのか。技術的に会話が閉じても、三日後にもっと困って戻ってくる人がいます。しかも、成果を測っているのは、それを売っている側です。