セルフサービス
1916年9月6日、メンフィスに開いたピグリー・ウィグリーは、客が自分で棚から商品を取る店でした。翌年には店そのものが特許になっています。図面を見てください——入口から出口まで、客が一方通行でジグザグに歩かされる通路が描かれています。すべての棚の前を通らせるための設計です。店員の仕事を客に手伝わせるこの発明は、スーパーからコンビニ、いまのセルフレジまで続いています(近年の研究は、これを「有給の労働を無給の客の労働に置き換える技術」の起点として位置づけています)。ところで発明者のその後が壮絶です。1923年、自社株を空売りで攻撃されたサンダースは1,000万ドルを借りて買い占めに走り、株価を39ドルから124ドルへ吊り上げました。しかし証券取引所が「買い占め成立」と判断して取引を止め、資金繰りが切れて破産。邸宅まで手放しています。それでも彼はへこたれず、直後に「「自分の名前の唯一の所有者」という社名の店を始めました。