シェア
空き部屋も、動いていない車も、場につなげば商品になる。Airbnbの始まりは2007年10月、サンフランシスコの自室に敷いたエアマット3枚でした(デザイン会議でホテルが満室になった人向けに、1泊80ドル)。社名も最初は「AirBedAndBreakfast.com」という長いままで、いまの名前になるのは公開の半年以上あとです。Uberも、パリでタクシーが拾えなかった2008年の着想から、設立は2009年、実際に走り出したのは2010年——3年かかっています。この型は各国の制度とぶつかりながら形を決めてきました。日本では民泊が2018年に年180日までという条件で法律の中に入り、ライドシェアは2024年にタクシー会社の管理下という条件つきで部分的に解禁されました。※Airbnbの創業の逸話は同社自身が語ってきた物語でもあり、第三者の裏づけは限られています。
神話の訂正
「シェアリングエコノミー」という言葉は、AirbnbやUberと一緒に生まれた
この言葉には学術の系譜があります。ローレンス・レッシグが2008年の『Remix』で使ったのが早い例ですが、文脈は文化や作品の共有でした。物理的なモノの貸し借りについては、レイチェル・ボッツマンらが2010年に「協働消費(collaborative consumption)」という言葉を先に広めています。「シェアリングエコノミー」が一般化したのは、そのあとです。